春先から更に暖かくなってきて、初夏から秋ごろにかけてよく見かけるのが、フロントガラスやヘッドライト、バンパーなどに付く黒いブツブツした気持ち悪い虫汚れ。特に梅雨時期前後からは虫汚れが悩ましい時期に入ってきます。今回は、そんな車の虫汚れについての対策や簡単にできるお掃除方法をお伝えできればと思います。
虫汚れが付きやすいシチュエーション
●夜間走行
夜間はヘッドライトの光に虫が寄ってきてしまうため、車の前方に集まってきた虫がぶつかり、夜間走行が多い場合は特につきやすいです。
●高速道路
高速道路も虫が付きやすいシチュエーションです。特に遠出をする前に洗車をされた方で、帰ってきたときに汚れが多くついていて、へこんだ経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。
高速道路は都市部よりも山間部に多く引かれています。街中に比べても虫が多い状況です。その上で長時間スピードが出ているために車にぶつかる虫の量が極めて高くなるのです。
放置するとどうなる虫汚れ
虫汚れは汚れがついて数日間~数週間程度の期間であれば、ドライブスルー洗車でもある程度は取れていくものなので、まめにお車を綺麗にしていれば必要以上に恐れることはありません。ただ、放置をしていると色々な不具合の原因になってきます。
虫の市街には、シュウ酸カルシウムなどのミネラル質、タンパク質等の有機物が変性や分解されて生まれる多糖酸、蟻酸といった物質が車の塗装を侵食していきます。この段階までこびりつくと、専用のクリーナーで塗装を傷つけないように磨いていく必要があります。また、更に放置をしていくと、塗装を溶かし、地金が露出するキズになっていきます。雨が降るとサビつきやすくなりますので、車の価値や寿命にも影響が最悪の場合は出てきます。この段階まで入ると、板金塗装の技術を使ったキズ直しが必要になるケースも考えられ、修理費用はより高額になってきます。
普段からできる虫対策
●ヘッドライトについて
虫汚れの原因として夜間の光に集まる虫の修正がその一つとご紹介しましたが、車のライト球の種類も進化をしています。
今までのハロゲンランプやHIDランプがありましたが、近年普及してきているLEDランプも虫対策には有効となっています。虫が集まりやすい光の特徴として、紫外線が挙げられますが、LEDにした場合、紫外線の放出量がカットされているため、完全に寄り付かなくなるということではありませんが、寄り付く虫の量を軽減させられそうです。
ライトの寿命が間近な方や車検を控えていらっしゃる方などはLEDライトをご検討いただくのもいいかもしれません。
●虫取りの方法について~お湯も効果的!
付着してそこまで時間が経っていないものであれば、ドライブスルー洗車や、高圧洗浄機等での水洗い、洗った後に残っているしつこい汚れに関してはお湯で温めて布でふやかしてからの水かぬるま湯洗いでキレイになります。また、それでもうっすらと汚れが残る場合もありますが、ごしごしとタオル等でこするのは禁物です。塗装を傷める原因となってきます。
さらに気になる汚れやそれでも落ちない場合は、市販の虫取りクリーナーを使用して落としていく方法もあります。溶剤がボディに付着したままにならないよう、使用後は綺麗にボディをすすぐことを忘れないようにしましょう。
●コーティングしているとやはり有利!
コーティングをしている車であれば、塗装を被膜が守ってくれていますので、溶剤にそこまで頼らなくてもすっきり落ちやすく、塗装への影響も極めて少なくなります。水やお湯で被膜が傷むこともほぼありませんので、水洗いをして優しくふき取ればOKかと思います。それでも汚れが気になる場合は、溶剤を使うのもアリですが、こちらは被膜を傷めないよう、溶剤選びを慎重に行うことと、洗い流しをしっかり行うことが重要です。
ガソリンスタンドでできる虫対策&虫落とし
当社では認定技術を持ったスタッフが各店舗在籍しており、手洗い洗車などの際に入念に点検をして優しく汚れを落としていきます。また、手洗い洗車でも取れないほどの汚れについては、別途溶剤を使った虫取りアラカルトも用意しています。車のサイズによっても異なりますが、1,000~1,500円程度で行っております。こちらは専用のツールや溶剤等を購入するよりも結果的に割安になり、労力もなく、仕上がりも確実なので、ひどい場合は是非ご相談してみてください。
整備/メンテナンス
洗車/コーティング
サービスステーション検索