2024.1.22

燃費も削減!エンジンオイルの基本と交換目安

燃費も削減!エンジンオイルの基本と交換目安


突然ですが、皆さんは愛車のエンジン内部のチェックは定期的にされていますか?
基本的には半年に一回程度のエンジンオイルの交換をされることになると思うのですが、作業内容や相場感、オイルのチェックの仕方やカー用品店やガソリンスタンド内で飛び交う用語(商品名やパーツ名)など、何が何だか分かりにくい点が多いですよね。
そこで今回はエンジンオイルの基本的な役割や作業内容などについて紹介したいと思います。



●エンジンオイルの役割




エンジンオイルというのは、車のエンジン系統内で働く潤滑油のことです。
運転中には当然エンジンが作動しますが、その際に各パーツに汲みだされて循環することでエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出します。

【エンジンオイルの働き】
・清浄作用
エンジン内ではガソリンが燃焼することにより動力が生み出されますが、その際にスラッジと呼ばれる汚れが溜まっていきます。エンジンオイルはその汚れを吸収させて滞留をさせないように働きかけます。なお、古く劣化したオイルが交換直後より黒くなっていくのはこのためです。

・潤滑作用
エンジン内部の各パーツを循環することによって金属や細かいパーツの摩擦や衝撃を軽減しています。

・防錆作用
ガソリン燃焼や各パーツが激しく作動することによって発生する摩擦熱によってエンジン内部は高温になります。その際に、空気が温められてエンジン回りにも水分が付いていくこととなりますが、これは金属にとってはサビの元です。エンジンオイルは水分からエンジン各パーツの金属部分を保護する役割も担います。

・冷却作用
エンジンの冷却については、エンジンに併設されているラジエーターが連動して温度を制御する仕組みとなっていますが、エンジン内部で循環することによって内部の温度上昇を抑える役割も果たしています。

・密封
エンジンを密封することで強い動力を生み出し、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出します。 以上のようにエンジン内部で目まぐるしく動き回り、様々な役割をこなす働き者、それがエンジンオイルなのです。

●エンジンオイルの種類



エンジンオイルについては粘度(低粘度・高粘度)やベースオイル(100%化学合成油・鉱物油・部分合成油)によって様々な種類があり、現在では、API規格、ACEA規格、JASO規格といった製品規格が設けられてあります。
車種ごとに粘度の設定があり、使用可能なオイルが異なります。

例えば、低粘度のオイルに関しては主にエコカーや短距離、市街地や平地を主に走行をすることが多い場合に好まれ、高粘度のオイルとなると、スポーツカーやターボエンジン搭載車に使われ、長距離や山道を走行することが多い場合などに車のパワーを引き出しやすく設計されています。

いずれにしても、交換の際はお車の使用条件と車種、規格をみて、使用できるオイルは絞られてきますので、各スタッフにお尋ねいただけたらと思います。

●劣化オイルのまま放置すると



エンジン内の高熱により金属部分が錆びてくる上にエンジン内部に汚れがこびりつき、さらには各パーツの激しい動きの衝撃を吸収できなくなり、エンジン内部の損傷につながっていきます。

軽度の症状から挙げていくと、まず燃費の悪化によってコストパフォーマンスが悪くなっていく。つまりガソリンが早くなくなっていく状態になりやすくなります。

また、エンジン内部の焼き付きや各パーツの損傷により修理費用や部品交換費用が掛かってくる。この場合の修理費用としては5,000円程度から10万円近くかかってくるものもあります。

オーバーヒート等重度の故障の場合は10万円以上の修理費用が掛かる場合もあります。

ただ、現在は車の性能が高くなっておりますので、少々のことでエンジンがすぐに故障することはまずありません。しかし、将来的に買い替えで下取りに出す場合などにはお車の価値にも少しずつ影響をしてきますし、なによりも燃費によるコストパフォーマンスには少しずつ影響をします。愛車をいつまでも快適に、経済的に使っていくためにもちょっとした意識が必要と言えるでしょう。


チェックポイント


●エンジンオイルのチェック方法



上の画像のようなことをしているスタッフをガソリンスタンド等で見かけたことがある方もいらっしゃると思いますが、これはエンジンオイルのチェックを行っています。簡単なチェックポイントを紹介いたします。


写真のようなリング状の突起を引っ張り出すと細長くて薄い金属の棒が入っています。
これはオイルレベルゲージといいます。
まずは付着したオイルをペーパータオルでふき取ってオイルの汚れ具合をみます。ざらざらとした感触がないか、変色具合をみます。オイルの色見本は各店内に展示していますので、ご興味のある方は見てみてください。


一度オイルレベルゲージを戻し、オイルの量を調べます。レベルゲージの「F」と「L」のマークの間にオイルの跡がついていればOKです。オイルが極端に減っている場合は補充と万が一のオイル漏れを調べるようにしています。

●オイル交換の目安


一般的な交換の目安は以下の通りです。

・エンジンオイル交換
…走行距離5,000km、または、使用期間6か月

・オイルフィルター交換(オイルエレメント)
…走行距離10,000km、または使用期間1年

・エンジンフラッシング
…走行距離10,000km、または使用期間1年

(出典:ENEOS公式「【点検・整備】エンジンオイル」より抜粋)

●オイル交換をガソリンスタンドで行う利点



オイル交換は主に、カーディーラー、整備工場、カー用品店の他、当社のようなガソリンスタンドでも実施ができます。それぞれにおいて相場は若干の違いがありますが、ガソリンスタンドの場合の特色としては、それぞれの石油メーカーの純正品を主に取り扱っているため、品質面で安心感が挙げられます。

当社の場合、エンジンオイルの1リットルあたりの価格は1,320円~となっております。(2024年1月現在)、こちらは車種や時期(原油相場等)によって価格が変動いたしますので、ご検討の際はお気軽にお問い合わせください。


オイル交換時に必要に応じで行う作業


●オイルフィルター(エレメント)交換



オイルフィルターはよくエレメント(ろ過材)ともいわれるパーツで、オイル内の汚れを取り除くパーツです。一般的にオイル交換2回に1回、走行距離10,000kmが目安と言われています。概ねオイル交換にプラス1,000円~2,000円見ておけば間違いないでしょう。

●フラッシングオイルで内部洗浄



新しいオイルを入れる前にエンジン内にたまった汚れを取り除く役割をするオイルです。エンジン内のフィルターの詰まりや潤滑不良、パーツの摩耗を防ぎます。一般的にオイルフィルターの交換と一緒に行います。費用は作業内容によって2,000円~5,000円程度です。

●ラジエーター内部のクーラント液



エンジンの冷却などにラジエーターが作動していますが、そこに使われているのが、ラジエーター液またはクーラント液と言われるものです。お店にもよりますが、無料補充を行っているところもあります。車検や法定点検時にも確認をするところですが、オイル交換時期にも念のため気を配ってあげるといいでしょう。

キレイなオイルで燃費も削減!



オイル交換は車検や法定点検時に合わせて行う方も多くいらっしゃいますが、オイルの点検のみにに関していえば意外と見方はシンプルなので、スタッフと一緒に状態も共有しやすいと思います。作業やざっくりとした費用感は以下の通りにまとめてみました。

エンジンオイル交換(費用/3,000~6,000円前後) + 2回に一回程度フィルター交換&フラッシングオイルで洗浄(+4,000円程度)

また、オイルの種類等については専門的な知識も必要となりますので、気になる方は是非スタッフまでお気軽にご相談ください。お車や使用環境に合ったオイルを提案いたします。


ENEOS公式「【点検・整備】エンジンオイル」

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