役立つシリーズ第2弾といたしまして、今回は当社と関連深い国家資格として、「自動車整備士」ついて紹介いたします。
当社では車を扱う職種上、店舗勤務経験がある社員の多くが取得している国家資格です。しかも、無資格から店舗での経験を積み重ねていくことで取得が十分に可能なものですので、当社での勤務は割と近道と言えるのではないでしょうか。
また、近年の求人統計を見ても自動車整備士の需要が高いことも感じていただけると思います。自動車が好きな方、資格取得を考えていらっしゃる方、今は経験はなくとも当社に興味を持っていただいている方も是非最後までご覧いただけましたら嬉しいです。
(※本コラムの内容は、令和6年11月時点での内容です。令和9年から予定されている整備士資格体系の一本化に関する内容に関しましては下記リンクより併せてご確認ください)
自動車整備士技能検定規則の一部改正について(令和4年5月25日/国土交通省)
※【参考】厚生労働省 仕事情報提供サイト jobtag「自動車整備士」より抜粋
「自動車整備士」とは?
国土交通省が実施している国家試験に合格し、有資格者として、カーディーラーや整備工場やガソリンスタンドなどで自動車の整備・点検・修理を専門的に行う職業のことです。作業内容としては以下の3つに分類されます。 ・点検整備
定期的な車両点検を行うことで、劣化した部品を見極め、車を最善な状態にします。通常の業務の他、主に車検や法定点検などで行われる内容となります。
・点検整備
定期的な車両点検を行うことで、劣化した部品を見極め、車を最善な状態にします。通常の業務の他、主に車検や法定点検などで行われる内容となります。
・緊急整備
タイヤのパンク修理やエンジンの不具合、電気系統の故障など、車のその時々に応じたトラブルに幅広く対応します。
・分解整備(特定整備ともいう)
エンジンの動力系統など、機械的な部品をパーツごとに分解・整備し、故障した部分を修理交換を行います。この作業は資格だけでなく、整備工場に関しても、「認証工場」または「指定工場」の認定を国から受けている必要があります。
※整備工場の種類についての解説はまた別の機会に行いたいと思います。
このようにお車全般の安全をトータルに保証することで日々の安全を支えている職業といえます。
自動車整備士資格の種類について
●3級自動車整備士
主に中学校や高校を卒業後に整備工場で働く方や、特に無資格の状態で初めに取得する資格です。その中でも、以下のように分類されており、車の種類や部位によってそれぞれ取得が必要となっております。
・3級自動車ガソリン・エンジン整備士
・3級自動車ジーゼル
・エンジン整備士
・3級自動車シャシ整備士
・3級二輪自動車整備士
それぞれの資格があれば、オイル交換やタイヤ交換などのような基本的な点検整備をメインに業務を行うことが可能になりますが、より専門的な分野での業務に関しては、上級資格者の指示に従って仕事を進めていく必要があります。
●3級整備士資格を取得するためには
高校卒業された方の場合、工業高校などの自動車科であれば、卒業後すぐに受験が可能となります。それ以外の場合、機械科卒業であれば6ヶ月、その他の学科であれば1年の実務経験が別途で必要となります。この実務経験というのは、当社の運営している整備工場付きのガソリンスタンドでの職務経験も含まれます。つまり、基本的には多くの方が就職後に取得していく種類の資格と言えるでしょう。
また、自動車整備専門学校を卒業された方であれば、卒業後に3級を飛ばして2級整備士を受験できるようになっております。
●【3級】受験の仕方は?
一般的には、日本自動車整備振興会が実施する「自動車整備技能登録試験」を受け、合格後2年以内に国が実施する「自動車整備士技能検定試験」の免除申請(全免申請と呼ばれています)を行うことで国家資格としての整備士免許を取得できます。
試験内容は学科試験(60分)と実技試験(30分)に分かれ、年2回行われています。受験費用は概ね合計2万円弱程度です。 ※どの級も形式は基本的に上記のようになっております。お住まいの自治体によって異なる場合もありますので、受験前にチェックをしてみてください。
●2級整備士
2級整備士は全国の自動車整備士の内、8割以上が占めています。この資格があれば、エンジン回りの分解整備などの複雑な作業も含めて、点検整備の業務のほとんどを担当できるようになります。当社の店長、副店長となれば、ほとんどがこの資格を持って業務にあたっています。こちらも3級同様に以下の分類がされております。
2級自動車ガソリン・エンジン整備士
2級自動車ジーゼル・エンジン整備士
2級自動車シャシ整備士 2級二輪自動車整備士
上記の写真の場合、「ガソリン」と書いてあるので、「レギュラー(赤ノズル)」もしくは「ハイオク」のどちらかを給油すればいいとのことになります。一部ハイオク仕様車を除き、基本的にはレギュラーで問題ありません。
●2級整備士資格を取得するためには
2級整備士を取得するためには、まずは基本的に3級整備士の資格を取得していることが前提となっており、3級の資格を取得してから、2年間の実務経験が必要となってきます。ま3級の説明でも触れましたが、例外的に自動車整備専門学校を卒業された方は直接2級整備士の受験が可能となっております。 つまり、3級も併せて未経験からの就職でも、がんばり次第で最短で2年半から3年で2級整備士の資格取得が可能となります。2級資格ともなると、求職市場でも自動車関連の業界でも選択肢が大幅に増えますので、かなり強い資格となります。
●1級整備士
自動車整備士の中でも最上位の資格で、合格率も30%台の高難易度の国家資格です。更に、2種まではガソリン車、ジーゼル車、シャシ部分など細かく分かれていたものが、1級小型自動車整備士、1級大型自動車整備士などといったようにまとめられており、車種や部位に関わらず、一つの資格で幅広く対応ができます。 とはいえ、2級整備士まででも自動車関係の業務の大体を行うことができるため、必ずしも取っておくべき資格、というわけではありませんが、より高品質な技術を身に付け、整備点検技術に対する信頼度を上げることによって優位性を出すことを目的に取得を目指すといったところです。
●1級整備士資格を取得するためには
2級資格取得後に実務経験を3年以上が必要です。また、自動車整備系の専門学校や認定大学などの1級整備士過程を卒業された方は卒業と同時に受験することも可能です。 未経験で1級を目指す場合は、就職後最短で5年半~6年程度での取得が可能ということになります。
【まとめ】未経験からスペシャリストに!
このように、自動車整備士資格に関しては実際の経験も重要であり、未経験からでの就職でも十分に短い年数でスペシャリストになれる可能性を秘めていることも感じていただけたのではないかと思います。こういった資格は、車の性能が上がった現在でも需要が上がっている資格となりますのでキット一生分の財産になるでしょう。 喜多村石油店では、先輩社員の現場でのサポートや定期的な勉強会を開催しており、日々様々なお客様のお車を見る機会がありますので、知識や経験は沢山身に付けられる環境です。喜多村石油店のお仕事を通して一生役立つ資格を是非手にしてください。
【関連コラム】
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【外部リンク】
※【参考】厚生労働省 仕事情報提供サイト jobtag「自動車整備士」より抜粋
自動車整備士技能検定規則の一部改正について(令和4年5月25日/国土交通省)