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2025.4.17

【2025年版】自動車整備士の最新動向と展望

【2025年版】自動車整備士の最新動向と展望

近年の自動車の性能の目まぐるしい向上が続く中で、自動車整備業界も時代の変化への細かな対応が迫られています。そこで、昨年自動車整備士資格についての基本的な解説コラムに合わせて、現状の自動車整備業界の解説と、今後の展望についてまとめてみたいと思います。

【参考コラム】
「役立つ資格シリーズ vol.2-自動車整備士」(2024.11.22)
「【必見】ガソリンスタンド社員勤務経験で得られること」(2024.12.13)


自動車整備業界ついて


●市場規模の推移



ここ数年のデータについて紹介したいと思います。 総整備売上高は、2023年度で5兆9,072億円、2024年度で6兆2,561億円と直近3年間で増加傾向にあります。これは、部品価格の高騰による整備単価の上昇の他に、新車の納車待ちが長期化していることや、車両の平均使用年数の増加に比例した既存車両の検査・整備頻度の増加などの要因によるものです。 また、事業場所数は2023年時点で91,849カ所となっており、近年ゆるやかに増加しています。特定整備の制度化によって整備工場の認証工場化が進んでいることや、既存事業者の事業多角化、さらに、部品メーカーや販売店などが整備事業に参入していること等が要因として挙げられます。 以上のように、自動車整備に伴う需要は、堅調に推移しているといえます。
(社)日本自動車会議所「日整連の2024年度実態調査、総整備売上高が18年ぶりに6兆円超える」(2025/2/6)


●従業員数と給与水準について



市場規模の推移を読んでいただいてもわかる通り、堅調な需要に下支えされて、業界自体の規模が緩やかな増加傾向の為、整備関係の従業員数は554,307人で、こちらも増加傾向。 平均年収も約420万円程度と微増しています。ただ、平均年齢が47.2歳と年々高齢化が進み、有効求人倍率も全産業の4倍以上と高く推移しており、深刻な人手不足に晒されています。


●整備士の勤務環境について



外での勤務で、勤務時間の面でもマイナスイメージを持たれがちな面もありますが、近年の働き方改革によって、労働時間管理が徹底されてきていること、週休二日制、フレックスタイム制やシフト制の導入などライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が根付いてきていることもあり、職場環境は変わってきています。また、従業員の属性も多様化され、以前持たれがちだった職人気質なイメージ、というよりも、よりアットホームで活気のある雰囲気の職場が増えているところも多くなりました。

※当社でも、Instagram等で社内情報を発信していますので、ご参考までに除いていただけますと、よりリアルな雰囲気が伝わるのではないかと思います。
Instagram-(株)喜多村石油店 採用チーム

今後は、キャリアアップのための研修制度の強化、最新の動向にマッチした設備投資、事業の多角化、福利厚生の更なる充実などが企業側の課題と言えます。

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求められるデジタル技術への対応力



基本的な整備スキルの他にも、次世代型性能を備えた自動車への対応力が求められます。 特に3年前の2022年は、EVのラインナップの拡充の他、ハイブリット車及びプラグインハイブリッド車も増えました。また、先進安全技術(ADAS)の進化によって、自動運転や歩行者検知機能が実装された車種も多く出た年でした。3年目を迎える2025年にはこれらの車種の車検が間近に控えてきており、業界全般的に対応力の拡充が求められています。 ※2027年1月1日には新たな制度が施行予定で、電子制御装置整備に関する知識・技能が必須となる資格が新設されるなど、資格体系そのものが大きく変わります。

●電動化・自動運転技術への対応力



高電圧回路の基礎やバッテリーの構造や充電システムの知識、整備作業上の安全対策等の知識を蓄えていく必要性が高まっています。

●車載ソフトウェアへの対応力


プログラミングやIT関連の知識も現在では無縁ではなくなっており、車載コンピュータの制御、診断ツールの使用等、ネットワークの基礎的な知識が必要とされるようになってきます。

●OBD(車載式故障診断装置)の活用力


2024年10月から本格的に車検に取り入れられるようになりました。 OBD検査は、車両の電子制御装置や排ガスに関する装置の状態を診断し、故障の有無を確認する検査です。従来の目視や触診による検査に加え、車両のコンピューターに記録された故障コード(DTC:Diagnostic Trouble Code)を読み取ることで、より詳細かつ客観的な車両状態の把握を目的としています。 現時点ではOBD検査の導入状況は各社ではまばらではありますが、今後一般化されていくものと思われます。
OBD検査の導入は、自動車整備士にとって新たな知識・技術の習得が不可欠となることを意味します。今後の自動車整備業界では、デジタル技術に対応できる整備士の重要性がますます高まるでしょう。



ガソリンスタンドにおける自動車整備士


●キャリアアップの可能性とメリット



・提案力のある自動車整備士に ガソリンスタンドから整備士のキャリアをスタートさせる場合、第一に挙げられる特徴として、顧客と直接コミュニケーションをとる機会の多さといえます。直接給油に来られた際の相談から点検、修理につながっていくことがほとんどで、作業につながる前の前段階での関係性を築き上げてニーズを直接把握することは、他の職場に比べて圧倒的に多いです。 このスキルはAIなどのデジタル技術が発達しても必ず残っていくスキルで、整備士として大きな差別化ポイントとなりえるものです。コミュニケーション能力も同時に鍛えて提案力のある整備士を目指す方にはピッタリのスタートが切れる環境ではないでしょうか。

・国内外の様々なメーカーに触れる また、車の性能に合わせて燃料の売上は年々減っていますので、当社でも店頭サービスを発展させて、自動車下取り&販売orリースから、検査やメンテナンス・修理全般までを包括的にサポートをするサービスを展開しており、燃料販売を軸とした自動車整備から、総合的な自動車サービス事業へとシフトしています。ディーラーに比べると多彩な車が扱えるところも業務経験の面ではプラスに働く要素と言えます。


●地場店ならではのメリットは?



当社に関しての話ではありますが、福岡市とその近郊に展開している企業ならではとして、生活基盤の安定感は全国転勤もあり得る大手に比べると築きやすく、上司とも近いので、細かな評価に反映されやすいと言えるでしょう。
特に地元福岡での就職やU,Iターンでの就職をお考えの方は是非社内を覗いてみてください。

オープンカンパニーを開催します!(2025.2.4)


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