夏休み前に、高校卒業後の進路を考え始める時期。
「とにかく車に関わる仕事がしたい」
「学校で取った整備士の資格を活かしたいけれど、どこに就職するのがいいだろう?」
もしくは、「どんな業界が自分には合っているんだろう…」と迷われていらっしゃる方も含めて、
様々な思いを持つ高校生の皆さん、そしてお子さんの未来を温かく応援されている保護者の方へ。
ディーラーや民間の整備工場など、車に関わる職場はたくさんありますが、実は「街のガソリンスタンド(燃料販売店)」こそ、高卒新卒の若手が社会人としての土台を築き、プロの整備士へと最速で成長できる隠れた優良ルートであることをご存知でしょうか?
今回は、業界の視点から、ガソリンスタンドで正社員として働くことの本当のメリットと、誰もが抱く不安のホンネに迫ります。
【参考コラム】
SS勤務で始まる社員生活~オン・オフのリアル(2026.6.4)
最新技術を地域の安心へ-SSが「モビリティの総合相談室」に(2026.5.8)
「ガソリンを売る」だけじゃない、燃料販売店の今(2026.3.17)
【必見】ガソリンスタンド社員勤務経験で得られること(2024.12.13)
喜多村石油店はどんな会社?お仕事内容解説―Vol1石油商品販売編(2024.7.24)
ガソリンスタンドでキャリアを始める「3つのメリット」
●「接客マナー」と「車の技術」が同時に身につく、唯一無二の環境

多くの自動車整備工場は、お客様と直接話す機会が少ない「裏方の仕事」になりがちです。しかし、ガソリンスタンドは違います。挨拶や丁寧な言葉遣い、お客様への気配りといった「一生モノの社会人マナー」を学びながら、同時に車の日常点検や軽整備の技術を身につけることができます。「技術もあって、人とも笑顔で話せるプロ」になれる環境は、将来どんなキャリアを歩むとしても、あなただけの強力な武器になります。
●国家資格「危険物取扱者(乙4)」など、資格取得のバックアップ

燃料を扱うプロの現場だからこそ、業界全体として資格取得のサポート体制が非常に充実しています。例えば、一生有効な国家資格である「危険物取扱者(乙種4類:通称・乙4)」をはじめ、企業の費用サポートや先輩の指導を受けながら、働きながら無理なく資格を増やしていくことができます。
●実務経験の機会と上位の整備士へのステップアップ

「まだ資格はないけれど、これから整備士を目指したい」という普通科出身の方にとって、ガソリンスタンドでの日々の勤務は、将来2級や1級の自動車整備士を受験するために必要な「実務経験」の確かな土台になります。もちろん、すでに高校で3級資格を取った方にとっても、日常の多様な業務を通じて技術を磨き、最速で上位資格を目指せる最高の環境が整っています。
※進路を迷っているなら、在学中の「アルバイト」もひとつの手段
「職場の雰囲気や、本当に自分に合っているかを確かめたい」という場合、高校在学中にまずはアルバイトとして現場を体験してみるのもおすすめです。実際の仕事の流れを知った上で、安心して「正社員(新卒入社)」としての進路を選ぶというステップを踏むことができます(※学校の許可が必要です)。
「3級自動車整備士」の資格を持つあなたへ
高校の自動車科などで、すでに3級整備士の資格を取った(あるいは卒業時に取得予定の)方は、「ガソリンスタンドって、給油作業や洗車ばかりで物足りないのでは?」と思うかもしれません。しかし、それは大きな誤解です。今のガソリンスタンドは、車検やオイル交換、タイヤ交換はもちろん、お客様の愛車の「異音」や「ちょっとした不調」をいち早く見つけるライトメンテナンスなど、毎日が「生きた車の診断・整備の現場」です。特に当社もそうですが、車検が完結できる指定/認証工場を持っていたり、板金修理の工場を持っている会社もあり、自動車整備に関しては軽微なものから、大掛かりなものまで様々扱います。
しかも、ディーラーのように特定のメーカーの車だけでなく、軽自動車から輸入車まで、あらゆるメーカーの様々な車種に毎日触れられるのはガソリンスタンドならではの面白さ。学校の教科書だけでは学べない、幅広い知識と「生きた技術」が驚くほどのスピードで身につきます。
【保護者の方へ】よくある不安と、燃料販売店のホンネ
●Q1:車の知識が全くない普通科の子供ですが、大丈夫でしょうか?
A:全く心配いりません。現場の先輩たちの多くも「未経験」からのスタートです。
最初は元気な挨拶と、安全な誘導、車の窓拭きといった簡単な仕事からスタートし、段階を踏んで技術を学びます。ガソリンスタンドは「チームでお店を運営する」場所。新入社員を一人きりにせず、チーム全員で大切に育てる文化が根付いている店舗が多いため、普通科出身の方でも安心して社会人生活をスタートできます。
●Q2:体力が持つか、怪我をしないか、職場環境が心配です。
A:安全第一の徹底と、クリーンな環境づくりが今の業界基準です。
「油まみれの暗い職場」という古いイメージは、今のガソリンスタンドにはありません。現在は環境美化と整理整頓(5S活動)が徹底されており、安全に、気持ちよく働けるクリーンなピット環境が整えられています。また、企業としての労務管理(残業の抑制や休日取得)も厳しく守られているため、健康的な社会人生活を送ることができます。
●Q3:入社時点で運転免許を持っていなくても大丈夫ですか?
A:入社時は持っていなくても大丈夫です!働きながら取得を目指せます。
高校によっては「在学中の免許取得が禁止されている」「卒業ギリギリまで教習所に通えない」というケースも多いですよね。そのため、多くの燃料販売店では「入社時の免許は必須ではない(あるいはAT限定でも可)」としています。
ご卒業後から入社までの3月の間に取られることをおすすめしていますが、もし間に合わなかった場合は、ご相談ください。
敷地内でのお客様のお車をお預かりしての移動などは再三の注意が必要で、それ相応の運転経験が必要なところです。いきなり新卒の方にお任せすることはありませんので、ご安心ください。
●Q4:変化が目まぐるしい業界、ガソリンスタンドの将来性は大丈夫でしょうか?
A:形を変えながら「地域のモビリティを支える拠点」として、今後も必要とされ続ける業界です。
確かに自動車やエネルギーの技術は変化していますが、「タイヤがついていて、人が乗って移動する乗り物」である限り、点検・整備、オイル・タイヤ交換、板金修理、洗車やコーティングといったメンテナンスの需要がなくなることはありません。むしろ、これからの燃料販売店は、地域のカーケア全般を網羅する「総合モビリティショップ」へと進化を続けています。
時代の変化に合わせて新しい技術や知識を学んでいけるため、若い世代にとっては「これからの時代にどこに行っても通用するコミュニケーション能力を身に付けた最先端の技術者」へと成長できるチャンスにあふれています。
あなたの将来を、地域を支える一生の仕事に

ほんの少しの興味や、「車に触るのが楽しい」という気持ちがあれば、スタートラインはどこからでも大歓迎です。
地域の移動インフラを支え、決してなくなることのないエネルギー販売の仕事は、安定性と成長性を兼ね備えた魅力的な業界です。まずは学校の進路指導の先生に相談したり、近くの店舗の様子を少し覗いてみたりすることから、あなたの未来の選択肢を広げてみませんか?